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Air Tahiti Nui Fakarava GLBacon

フレンチポリネシアへの旅行は安全ですか?

フレンチポリネシアは、コンデナスト・トラベラー誌の「世界で最もフレンドリーな国」部門で、コロンビアやニュージーランドを抑えて1位に選ばれました。これは、フレンチポリネシアで暮らす人々の生活の質や、治安の良さを物語っています。この事実からしても、フレンチポリネシアへの旅行の安全性について安心していただけることでしょう。

楽園での滞在

古代の探検家たちが描いた楽園とフレンチポリネシアとの間には、きっと一致する部分も多いのではないでしょうか。ここを訪れる方々はまるで夢に見たような「楽園での暮らし」を体験することができるでしょう。タヒチの島々では、治安のよい環境で安心して旅を楽しむことができます。医療体制、首都パペーテやビーチでの治安、飲み水の安全性など、訪れる前に知りたい情報を皆さまにお届けいたします。
 

安定した政府

フレンチポリネシアはフランスの海外県であり、1984年から自治権を有しています。主権に関わる分野(防衛、安全、司法、基本的人権、外交政策、市民の権利など)はフランス政府の代表である高等弁務官が担当し、タヒチ島のパペーテにあるフレンチポリネシア政府が高等弁務官を補佐しています。

それ以外の権限と責任については、選挙によって選ばれる地方議会が主導する民主主義体制です。議会の多数派が5年の任期で大統領を選出し、その大統領が政府を構成します。このようにして、フレンチポリネシアの政治的安定は確保されています。
 

ユーロに連動した通貨

フレンチポリネシアの現地通貨であるフレンチ・パシフィック・フラン(CFPフラン)は、1998年からユーロとの固定為替レートが採用されており、通貨・金融法典にて保証されています。そのため、フレンチポリネシアでは、現地通貨がドルに対して暴落するようなリスクを心配することなく、安心して旅を楽しむことができます。
 

高い水準の医療体制

タヒチの島々では、先進国と同等の水準で医療体制が整えられています。医師はフランス本土で資格を取得しており、医療機器も最新のものが導入されているため、万が一の際には、質の高い医療サービスを受けることができます。タヒチ島やモーレア島のような大きな島には病院があり、中規模の島々には地域診療所が設置されています。また、緊急時には、各島からパペーテ(タヒチ島)のタアオネ病院への医療搬送体制も整えられています。
 

フランスの衛生基準に基づく安全管理

フレンチポリネシアでは、新鮮な生魚を使用した料理を楽しむ機会が多く、特に、塩とレモンで調理されるスタイルが一般的です。フレンチポリネシアのホテルやレストランにおいてこれらの料理が提供される際には、国際的な衛生基準に則って提供されています。なお、アレルギーやグルテンフリー、豚肉を避ける必要がある場合など、特別な食事リクエストがおありの際にはホテルやレストランのスタッフにお気軽にご相談ください。

また、ほとんどの地域では水道水を飲むことができますが、飲用に適さない場合はその旨が告知されます。少しでもご不安がある場合は、事前にホストやホテルのフロントにご確認ください。また、ペットボトル入りのミネラルウォーターも簡単に手に入れることができます。
 

平和を愛する人々

フレンチポリネシアの島々は非常に安全だと言えるでしょう。銃器が出回っていることはありません。残念ながら、暴力がまったくないわけではありませんが、その多くは家庭内暴力によるものです。ホテルやゲストハウス内での盗難はほとんど報告されていませんが、念のため、ビーチや宿泊先などに持ち物を置いたままにする場合には貴重品の管理にご注意ください。
 

思わぬトラブルにご注意ください

タヒチの島々は、住民の温かいホスピタリティでよく知られています。どの島でも、自分たちが歓迎されていることを感じられるでしょう。ただし、バーやナイトクラブなどでナイトライフを楽しむ際には、アルコールの飲みすぎによって、思わぬ出来事を招いてしまうこともあります。これは世界中どこでも起こりうることですが、フレンチポリネシアにおいても注意が必要です。

また、タヒチの島々を徒歩や自転車で移動する際には、犬にご注意ください。道路脇で寝ていたり、木陰でくつろいでいたりする犬はとても穏やかですが、群れになると攻撃的になることがあります。

それ以外の動物たちは、陸上でも海中でも基本的には人に対して危害を加えてくることは少ないでしょう。ただし、安全に泳ぐためには、その場所にどのような動物がいるのかを事前に確認しておくようにしましょう。

 

旅行保険について

フレンチポリネシアは非常に安全な国ですが、どの旅先においても予期せぬ出来事が起こる可能性はあります。そのため、他の国と同様に、旅行前に旅行保険へ加入することをおすすめします。保険の内容によりますが、以下のような補償が受けられる場合があります。

  • フレンチポリネシア滞在中の病気やけがに対する医療費、または医療搬送費用の補償
  • 到着後の所持品の紛失・破損(フレンチポリネシアや他の訪問国を含む)に対する補償
  • 保険で定められた理由による旅行のキャンセルや延期に関わるキャンセル料の補償
  • その他さまざまな補償サービス

フレンチポリネシアへ出発する前に、ご自身に合った旅行保険を選び、安心して旅を楽しみましょう。

そして最後に、ちょっとした注意点をひとつ。ヤシの木の下でうたた寝したり、軽食を取ったりしないようにご注意ください。 15メートルの高さから落ちてくるココナッツの重さは想像以上です。実際に、ローリング・ストーンズのギタリスト、キース・リチャーズ氏(当時62歳)は、ココナッツを自分で収穫しようとして頭部に大けがを負ったことで有名です。今でもそのときのことを覚えているそうです。

とはいえ、あまり心配しすぎないでください。ここは「世界一フレンドリーな国」。安心してフレンチポリネシアでのバカンスを楽しんでください。