ロサンゼルスの楽しみ方
ロサンゼルスといえば、ハリウッド、サンタモニカ、ベニスビーチを連想する人が多いのではないでしょうか。約250年前にロサンゼルス市が生まれた時に「天使たちの町(El Pueblo de la Reina de Los Ángeles)」と名付けられたこの魅力的な街を再発見してみませんか?
1860万人の人々が暮らすこの街の秘密を解き明かす旅に出かけましょう。
今日のロサンゼルスは、歴史的な出来事や幸運な偶然の積み重ねによって形成されてきました。1821年以前、この街はスペイン人宣教師の拠点地として機能していており、まだロサンゼルス市として市制が敷かれる1839年に、カリフォルニア州の州都として指定されました。1846年、メキシコとの戦争でアメリカ軍がこの地を征服し、その後埋蔵金が発見されたことで急速に植民地化が進みます。その後、1876年には鉄道が開通し、1890年には石油が発見され、1920年には最初の映画スタジオが設立されると、街の様子はめまぐるしく変わっていきます。第二次世界大戦前には、ロサンゼルスはアメリカの航空宇宙産業の中心地となり、その成長が止まることはありませんでした。変化を繰り返しながらも、ロサンゼルスは街が持つ本来の魅力を失うことはありませんでした。この街には温かなハートとソウルが息づいています。ロサンゼルスでの滞在を通して、アメリカンスタイルのおおらかな魅力と思いがけないような繊細な魅力との両方を味わうことができるでしょう。
ロサンゼルスの街と映画
ロサンゼルスは、映画産業の代名詞と言えるでしょう。ユニバーサル・スタジオ、ワーナー・ブラザース、グラウマンズ・チャイニーズ・シアターでプレミア上映された多くの大作映画は世界中で広く知られ、次なるビッグスターになることを目指す多くの若き才能がこの場に集まります。
ロサンゼルスでは、映画の舞台になるのは有名なハリウッドスタジオ(是非見学することをおすすめします)や、数々のスターがセルフィーを撮影する名所ウォーク・オブ・フェイムだけではありません。古典的なビクトリア様式の建築物が並ぶアンジェリーノ・ハイツなど、この街の多くのエリアが映画のロケ地として使われています。
ビバリーヒルズでは訪れるべき場所が多くあります。ロデオドライブ沿いにはラグジュアリーなショッピングストリートが見られますが、スターの姿を探すのは容易ではないでしょう。その代わりに、ハリウッド・ヒルズにあるフォレスト・ローン・パークを散歩してみることをおすすめします。デヴィッド・キャラダイン、バスター・キートン、ベット・デイヴィス、ハンフリー・ボガートといった映画界の伝説的スターが眠る墓地を散策し、映画を通して私たちに笑顔と感動を与えてくれたスターたちに敬意を表すのも、ロサンゼルスでの素敵な過ごし方かもしれません。
有名な大通りを散策
ハリウッド・ブールバード、サンセット・ブールバード、サンタモニカ・ブールバード、メルローズ・アベニューなど、世界でも有名な大通りを巡るのが、ロサンゼルス観光の定番と言えるでしょう。ビバリーヒルズの州道1号線沿いやロデオドライブ沿いには、ラグジュアリーブランドが軒を連ねています。街の南西部に位置するベニスビーチは大変人気の高いビーチで、海辺をのんびり散歩しながら街の活気ある雰囲気を楽しめます。
市街を高台から眺めるポイントとしてはグリフィス天文台が有名ですが、世界的に有名なハリウッド・サインを眺めることができるマウント・リーに位置しているため常に混雑しています。ゆったりと景色を楽しみたい方は、1,548mの市街最高地点であるシスター・エルシー・ピークを訪れることをおすすめします。
アミューズメントパークを楽しむ
市内中心部から南へ約30キロの場所に位置するアナハイムに出かけてみましょう。このエリアにはディズニーランド・リゾートがあり、ディズニー・カリフォルニア・アドベンチャー、複数のホテル、ショッピング施設があります。多くの人にとって、ディズニーランドは「地球上で最も幸せな場所」なのではないでしょうか。特に、子供たちにとっては、まさにこの世の天国。忘れられない楽しい時間を過ごすことができるでしょう。
ロサンゼルス中心部
ロサンゼルス中心部は歴史的建造物を守り、エリアの活気を維持するために20年もの期間を再開発に費やしてきました。グランド・アベニューは、カリフォルニアのシャンゼリゼ通りになることを目指しています。天使のマリア大聖堂、ブロードウェイ、ロサンゼルス中央図書館、ハンティントン図書館、シアター、コンサートホール、中央市場などは長年に渡り改築や改装が行われてきました。また、新しい住宅エリアの開発も行われています。間違いなく、ロサンゼルスのダウンタウンは再び活気を取り戻しつつあり、このアーバン・トレイルは、1日かけて街を歩き回るのに最適な、見どころが満載のエリアです。
アートを満喫する
ロサンゼルスは、美術館や博物館が好きな方に是非訪れてほしい、あらゆる種類の作品と出会うことができる街です。ロサンゼルス郡立美術館(LACMA)とその新館、ブロード現代美術館(BCAM)、ゲティ・センターとその前衛的な建築、旧シナゴーグを利用した歴史博物館、ブリード・ストリート・シュル(イースト・ロサンゼルス)など多くの美術館と博物館が市内に存在しています。有名な現代美術館(MOCA)は、グランド・アベニューのグランド館、リトル東京のゲフェン館、臨時展示のためのMOCAパシフィック・デザイン・センター(ウエスト・ハリウッド)の3つのエリアに分かれています。
ネオンアートばかりを展示するMONA(ネオンアートミュージアム)といった一風変わった美術館や、The Museum of Tolerance(MOT)のように現代社会が直面している根本的な問題に注目した作品を展示している美術館など個性的な美術館が楽しめることも特徴です。
また、多くの美術館やアートギャラリーに加え、市内ではディエゴ・リベラやホセ・クレメンテ・オロスコなどによる有名な壁画も楽しめます。
リラックスした滞在を楽しむ
ダウンタウン、イーストサイド、サウスロサンゼルス、サンフェルナンドといった市内の主要地区はさらに29の地区に細分化されており、リトル・アルメニア、チャイナタウン、リトル東京、リトル・エチオピア、リトル・ペルシャ、コリアタウンなど、それぞれの地域ごとに観光を楽しむことができます。建築や街並みを見るだけでなく、それぞれの国の特色ある料理や、さまざまな食文化をミックスした料理を提供するレストランが多くあり、食の冒険を楽しむことができます。
ロサンゼルスに数多く存在する短期レンタルハウスやアパートメントタイプのホテルに滞在して自炊を楽しみたい方は、サード・ストリートとフェアファックスの交差点で1934年から営業しているファーマーズ・マーケットがおすすめです。ここでは、オーガニックのアイテムを含めあらゆる食材を購入することができ、犬用のベーカリーショップまでラインナップしています。
ウォルト・ディズニー・コンサートホールのすぐ近くには、食通に人気のグランド・セントラル・マーケットがあります。
街の屋上から夕日を眺め、王様や女王様になった気分で夜を過ごしましょう。Reva Tahitiランキングでは、ママ・シェルターやドリーム・ホテルのルーフトップが口コミ投票で高い評価を得ています。
緑を楽しむ
飛行機で到着前に空から見るロサンゼルスは、サンドベージュの集合体で、まるで砂漠都市のように見えます。しかし実際には、ロサンゼルスには379もの公園があり、その総面積は63.5km2に及びます。17ヘクタールの面積を誇るグリフィス・パークは、北米最大級の公園です。そして最も古い公園は、街そのものと同じ年齢です。1781年に作られたこの公園は、ユニオン駅の近く、LA発祥の地であるエル・プエブロ・デ・ロサンゼルスに位置しています。
注:カリフォルニア州は長年にわたる干ばつのため、火災の危険性が高まっています。また、自動車や工場などからの汚染により、街の空気の質が悪くなる場合もあります。呼吸障害をお持ちの方はベストな事前に下調べをしたうえでベストな時期にご旅行を計画されることをおすすめします。